コロナの影響で渡航ができていない状態での交流を続けていましたが、今回4年ぶりに渡航を行うことができました。
カンボジアでは 情操教育や教師の教育不足が課題となっており、音楽や体育といった体を動かしたり、芸術性を豊かにする授業を十分に受けることができていません。
そのためプロジェクトでは情操教育が欠けているカンボジアで体を動かす楽しさや協力する大切さを知ってもラうことを目的として活動を行いました。
そこで今回は渡航の再開を記念して麗澤大学が支援を行っているトラムクラ小学校、ベンロヴィアレー小学校、トムオー小学校の3校で運動会を行うプロジェクトを考案しました。
運動会では徒競走、障害物競争、綱引きを行いました。今回は、日本らしさを出すため子供たちに鉢巻をつけてもらい、子供たちをチーム分けしました。
結果は子供たちに体を動かす楽しさを知ってもらい、協力する大切さも知ってもらうことができました。
また、子供たちに運動会を楽しんでもらうこともできたと思います。特にどこの学校でも綱引きが楽しかったといってくれました。徒競走では高学年の子達は全力で走ってくれて低学年の子達も一生懸命走ってくれていました。
運動会は親御さんたちも見に来てくれていました。見ているだけではなく綱引きに参加してくれる親御さんたちもおり、みんな全力で運動会を楽しんでれていました。
運動会には私たち自身も参加し、子供たちと交流をして運動会を楽しむことが出来ました。
2016年2月に行なった現地調査から、私たちの活動拠点地であるトム・オー小学校の校庭は、村人の近道として利用され、バイクや耕耘機が校庭内に度々侵入し、子どもたちに危険が及んでいることが明らかになりました。
この現状は、以前から、トム・オー小学校の村長をはじめ、校長先生や小学校の先生方が大変心配してることでもあったのです。
そこで、私たちPlas+は、トム・オー小学校に通う子どもたちが、不運な交通事故を回避出来るように、 『トム・オー小学校における安全な学び場プロジェクト』を考案しました。
同年11月の現地再調査では、より深くこの問題を理解するために、小学校周辺の視察を行ないました。また、村長をはじめ、校長や小学校の先生方と話し合った結果、この現状を解決するために、小学校の四方を囲う頑丈な塀を建設する計画が持ち上がりました。
塀が建設されれば、校庭内をショートカットしようとする交通の流れを変えることができる。子どもたちは、バイクや耕耘機に恐れることなく、のびのびと学校生活を送ることができ、そうなれば、先生方や保護者の方々の懸念も解消されるかもしれません。
塀建設は、すぐに実現することは難しいですが、小学校で行なわれている体育の授業や、私たちの行なう出前授業や運動会での安全性は向上し、そして、最終的には、安全な学び場となったトム・オー小学校で、子どもたちのための教育がより活発になることを、私たちは期待しています。
【プロジェクト概要】
名称:トム・オー小学校における安全な学び場づくり
問題:校庭内へのバイクや耕耘機の侵入により、子どもたちが事故に巻き込まれる危険がある。
原因:近隣住民が近道として、校庭内を通り抜けることが、村の日常となってしまっている。
現状:5分間に4~5台のバイクが校庭内を横切る。
過去に行なわれた対策:呼びかけ、簡易的な柵で道を塞ぐ(しかし、すぐに壊されてしまったという)。
Plas+の計画:
①短期:交通看板「飛び出し坊や」を設置し、交通安全を注意喚起する。
②中期:交通安全に特化した出前授業を続け、危機意識を共有する。
③長期:村人とともに、小学校の四方を囲う頑丈な塀を築き、バイクなどの侵入を防ぐ。
*「飛び出し坊や」とは、滋賀県発祥の、ドライバーに子どもの飛び出しを注意喚起するための交通看板。安価でできる効果的な対策として、現代では全国各地で定着している。すでに中国やモロッコなど世界10ヶ国以上に設置されている「飛び出し坊や」だが、カンボジアで設置されるのは今回が初めて。
〈関連写真〉
左:校長先生や小学校の先生方との話し合いの様子
中央:トム・オー小学校の現在の塀の様子
右:「飛び出し坊や」と子どもたち
塀の建設の資金集めとして、駅前での街頭募金や麗澤大学での募金活動を行っております。
メンバーは水色のPlas+Tシャツを着ています。
どこかで水色のTシャツ集団を見つけたら、ぜひ注目してください。
募金日程につきましては随時掲載いたします。